12月28日東京新聞神奈川版に掲載されました

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「年の瀬にお餅どうぞ フードバンクかわさきが県内100世帯に配送」
寄付された食品などを生活が苦しい世帯に届けるボランティア団体「フードバンクかわさき」(川崎市多摩区)が、餅の配達作業を進めている。申し込みのあった同市や相模原市など県内の約百世帯に二十九日までに届ける。
餅の多くは切り餅で、寄付金で購入した。一世帯一キロを基本に、家族構成や年齢などに合わせて配っている。希望によって海苔(のり)やきなこを詰め合わせる。
同団体は、二〇一三年一月に設立。品質に問題はないが、さまざまな事情で販売できなかったり、余ったりした食品や日用品を企業や個人から寄付してもらい、必要とする世帯に週三回配達している。
代表の高橋実生(みお)さん(45)は「家族がそろってすごすような時期は、一人でいることなど、ほかの人との違いが身に染みる。寂しくならないように、温かい気持ちでいられるように、と思っている」。
クリスマスに長靴容器に詰めたお菓子やクリスマスカードを届けたボランティアの柴田修一さん(68)は「クリスマスカードを見て、跳び上がって喜ぶ子もいた」と話す。来年二月にはバレンタインデーのチョコレート、三月にひな祭りのひなあられなどを届けたい、という。
同団体は、運営に充てる寄付金のほか、年会費でこうした活動を支える会員、賛助会員を募集している。問い合わせはフードバンクかわさき=電070(6643)1953=へ。 (山本哲正)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/list/201612/CK2016122802000163.html